おはようございます。ふと思い立ってスタートした【自衛官(公務員)のための営業職入門】も三日目となりました。今日もイントロです。今日の執筆テーマは「溺れそうな人の、ワラになりたくて」です。

自著【思いをつなぐ 英語で学ぶ、日本の矜持。】でも書いた通り、といいますかプロフィールで書いている通り、私はうつ病発症から1年後にパニック障害を併発し、それからは希死念慮で苦しみました。漠然と死にたくなる自殺願望のことですが、私は1000回以上は経験し、希死念慮に一度でも負けたら当然ながらこの世にいません。最も強烈な希死念慮は43歳の時で、脳内で走馬灯が回り、その時に特攻隊員の遺影・遺書が脳内を駆け巡りました。私は「特攻隊は国のため人のために出撃したのだ。僕は生かされている。自殺するなんて特攻隊員に申し訳ないと思わないのか。」と自分に何度も言い聞かせ、希死念慮から脱却したという経験を持っています。

ですので、自殺しそうになっている人の心境は、痛いほどわかります。

心を病み、自殺しそうになっている時は、間違いなく視野が狭くなっています。トイレットペーパーの芯を目に当てて、双眼鏡のようにする遊びは、皆さん小学生の頃にやったことがあると思います。あれくらい、視野が狭くなります。あの状態で、外を歩けば、それは大怪我する可能性が出てきます。

視野が狭くなると、パニックを起こしやすくなり、ひいては死にやすくなってしまいます。例えば、このような事例(私の創作です)を想像してください。

「ある男性が、友人と海水浴に行きました。とても良い天気です。男性は、浮き輪に捕まり、サングラスをして、ぷかぷか浮かんでいます。気がつけばウトウトと眠っていました。突然、浮き輪がやぶれて、男性はとても慌てました。とっさのことで、気が動転し、慌てて手足を動かしましたが、足がつってパニックを起こして海水を飲み込み・・・男性は死亡してしまいました。場所は波打ち際から20メートル、水深120センチメートルの場所でした。」

今日のブログ投稿は、心を病んでいる自衛官(公務員)の方々を想定して書いております。どうか自殺しないで欲しい、そう思いながら書いています。先ほどの海水浴の事例ではありませんが、「なにも死ななくていいだろう」という状況でも、心を病んで、視野が狭くなると、自殺しかねないのが人間というものです。

視野が狭くなればなるほど、選択肢が減っていきます。本来、人生には無数に選択肢があるはずです。しかし、心を病んで視野が狭くなり、選択肢が減ると、とても極端な二択となってしまうのです。つまり「もっともっと仕事をがんばる」「きついから死にたい」という二択です。そして、何かの弾みで・・・本当に、「はずみ」で、ささいなきっかけで、人は自殺してしまうのだと思います(自分の経験から述べています)。

しかし、どうか自殺は思いとどまって欲しい。

「溺れる者はワラをもつかむ」という言葉があります。私は、溺れそうなあなたの、ワラになりたい。そう思っています。先ほどの海水浴の事例で言いますと「おい慌てるな!そこは足がつくぞ!」と大声で叫びたい。

私も経験者なので、よくわかるのですが、死にそうになると、自分が今いる場所から逃げることが不可能であるかのように錯覚してしまいます。そういう時に限って、上司が言っていた「この職場で使い物にならないヤツは、他の職場に行ってもダメだ」という言葉を思い出したりします。自殺するくらいなら休職・退職すればいいのに、益々自分を追い込んで、いつのまにか自殺してしまう・・・そんな人がいらっしゃるのではないでしょうか。

自衛官(公務員)の方々も、当然辞めたくなる時があると、思います。人間ですから、そういう時もありますよね。しかし我々人間は、辞めたくなると同時に「今まで積み上げてきたものが無駄になる」「妻子はどうする」「民間に転職してもうまくいかないのではないか、そういう先輩もいる」など考えます。まあ、そうやって人間は精神のバランスをとっているわけです。

精神のバランスがとれている間は、まったく問題ないのですが、心を病んでしまうとバランスがとれず、ますます視野が狭くなるのです。

私はこの【自衛官(公務員)のための営業職入門】で具体的に営業ノウハウを書いていきます。読者の方に「ああ、仮に民間に行っても、例え営業マンになってしまっても、こうやれば大丈夫なんだな。自分も活躍できるんだな。」と思っていただける、気が楽になってもらう、そういうことを書いていきたいと思っています。心の平穏を保つためには、「辞めても大丈夫だな」という逃げ道を確保しておくことも大事だと思うのです。「退路はあるが、それでも自分は、今ここで踏ん張る。今ここで職務を全うする。」という気持ちが、「自分で選んでいる」という気持ちが、大切だと思うのですがいかがでしょうか。

少し話しが変りますが、正直な話、私の営業マン(というか社会人)としての能力は「人並み」「ごく平凡」です。お恥ずかしい失敗談もたくさんあります。しかしながら、「新規営業が得意」というだけで、なぜか上司から可愛がられ、転職する度に給与が上がりました。たくさんの出会いがありました。新規営業のおかげで、自分らしく働くことができました。実際問題、新規営業といっても朝から夜までやるわけではなく、週あたり10時間程度、つまり1日あたり2時間くらいなものでした。あとはルーティンの業務でした。私が体得したのは、「法人新規営業を楽しむスキル」です。如何に楽して、楽しく継続できるか。民間企業で「嫌われがちな職務」なおかつ「企業経営者から、頼もしいと思われる職務(つまり給料が上がりやすい)」である法人新規営業ノウハウを、あなたに再現できるように、このブログで書いていきます。

心を病んでしまいそうな、自衛官(公務員)の皆様。

大丈夫です、真面目なあなたは、民間にいっても活躍できます。

「自分は、民間に行っても活躍できる。」という、心の逃げ道が大事なのです。

心にはクッションが必要です。心にも「あそび」が必要です。

自衛官(公務員)の方々は、転勤や人事異動の度に、新しい環境・新しい職務に対応されてきたと思います。新しい職務にチャレンジし続けてこられたと思います。

だから、あなたは、大丈夫です。

たまたま今だけ、上司に恵まれず、辛い思いをしているタイミングかもしれません。

ここまで読み進めた方は、疲労がたまっており、心身が疲れているのかもしれません。心理カウンセラーや医師に相談しても、良いかもしれません。

しかし、どうか自殺はしないでください。妻子も同僚も、そして私も、悲しみますので。

・・・

3日間に渡り、イントロと申しますか、前置きが長くなりましたが、明日から具体的に営業のことを書いていきたいと思います。