気がつけば令和五年も二月となりました。新年早々、カゼをひいてしまい、久しぶりに40度越えの高熱となりました。市販の検査キットで確認すると新型コロナウイルスは陰性でした。あれだけ高熱で苦しんだのだから、てっきり陽性だとばかり思っていました。

思うところがありまして、このブログで【自衛官(公務員)のための営業職入門】という原稿を書きたいと思います。タイトルの通り、主に自衛官の皆様に向けて、「営業職とは何か」というテーマで書いていきます。

私は【思いをつなぐ 英語で学ぶ、日本の矜持。】を執筆するために自衛隊に関する書籍も読みました。それで知ったのですが、自衛官にも心を病んでしまう方が多いと知って愕然としました。そして50代で退職するため、再就職も悩みの一つだと知りました。若い時に辞めるにせよ、50代で定年退職するにせよ、民間企業に再就職する方は多いと思います。

自衛官以外の公務員の方にも「役所を辞めたい」「民間に行きたい」「でも営業は怖い」と思っている方も多いと聞きます。また、民間に再就職した時は営業職ではなくとも、時間が経過することで「営業をやってみないか」と打診される可能性はあります。民間企業では営業スキル、特に新規営業のスキルがあると評価されますし、給料も上がります。私は法人新規営業が大好きで、楽しんでやれるノウハウを蓄積しています。私の新規営業ノウハウを自衛官(公務員)の方向けにアレンジしてお伝えしたいと考えています。

私は何も、自衛官(公務員)を辞めて転職しましょう、と言いたいわけではありません。むしろ逆です。ぜひ定年まで勤め上げていただきたいと願っています。お国のため国民のため、自治体のために働いてくださって心から感謝しております。本当に、有り難うございます。ただ、現実問題として、心を病む方や自殺した方のニュースを読むと、「自殺するくらいなら転職しませんか」とお伝えしたくなります。私自身、過労死直前まで仕事をして心を病み、あやうく自殺するところまで追い込まれていましたので、こうしたニュースが人ごとと思えないのです。

ここまで読んで、「そうはいっても、営業職なんて絶対いやだよ」と思っている自衛官(公務員)の方は多いかもしれません。何を隠そう、私自身も「営業マンなんて、やりたくない」という人間でしたから、よくわかります。しかし、やってみたら意外と向いていたのです。そもそも、私の実家は「農林業+地方公務員」という兼業農家でした。祖父も父も地方公務員、親戚もほとんど公務員でした。ですので、私にとっても営業マンという仕事は未知であり、漫画や映画で知る程度だったのです。私がなぜ営業マンになったのか、それはまた後日、書きます。

ところで、営業職を顧客の種類で分類すると「法人営業」「個人営業」に分類できます。また、新規開拓の有無で分類すると「ルート営業」「新規営業」となります。私が自衛官(公務員)の方にオススメするのは「法人営業」×「新規営業」という領域です。なぜでしょうか。

まず自衛官(公務員)の皆様には、既に培った専門性があると思います。例えば機械や電気、語学や法律などの専門性ですね。転職する際は、経験や専門性を考慮すると思いますが、これが活きるのが法人営業です。私の場合は、うつ病になった後、職業訓練校で機械設計を学びました。旋盤やフライス盤の操作も経験しました。うつ病が悪化して訓練校は途中リタイアしたのですが、それでも多少の知識・経験は身についており、もし私が機械メーカー等の営業マンになっていたら大いに役立っていたことでしょう。機械メーカーの商談相手は工場、つまり相手は「法人」です。一方で個人客を相手に、例えば住宅/クルマ/生命保険を販売する「個人営業」では、機械設計の知識はあまり役に立たなかったと思います。

「新規営業なんて絶対いやだよ」「ルート営業のほうがマシだ」と思うかもしれませんが、ここで逆転の発想が活きてきます。実は、経験10年・20年といったベテラン営業マンも、新規営業は大嫌いなのです。ベテランが嫌がる新規営業を、元自衛官(公務員)のあなたが一生懸命チャレンジしていたら・・・もう、間違いなく評価されます。

内心で、「公務員が営業なんてできるのかよ、フフン」と思っていたベテラン営業マン(彼らの肩書きは支店長・部長だったりする)が、「おい、今度の新人は新規営業がんばっているぞ!みんな、あいつを応援してやれよ!」と激変します。それだけ、新規営業に取組む姿勢は、大きく評価されます。

実際、本当に、営業マンはみんな新規営業が嫌いなんですよ。なぜなら「断られるとプライドが傷つくから」。ベテランになればなるほど、プライドが身につきます。テレアポでガチャ切りされたり、飛び込み営業であしらわれることを避けるのです。

一方で私は、新規営業が大好きです。私の新規営業を楽しむノウハウ・スキルはすべてブログで公開しますので、民間企業に転職する自衛官(公務員)の方は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

と、ここまで書いていて思い出したのですが、実は自衛官(公務員)の方は、営業職に向いている方も多いと思うのです。根拠の一つは、顧客・上司と対面した時の、聞く姿勢、聞く雰囲気です。私は空手で培ったのですが、丹田(へその下)に力を入れて、背筋を伸ばして顎をひき、相手の目をみてうなずきながら聞く、という体育会系で必須と思える能力が、実は商談の時にも大事なんですね。もう一つの根拠は「組織のために働く」ことが身についている点です。営業職が売上を上げるため努力するのも、会社という組織のためですが、民間企業しか知らない若手社員は、意外とこの感覚が身についていないのです。

もちろん、営業職には適性の問題がありますので、向いていない人もいます。適性を判断するのは簡単です。もし一度でも「あなた自衛官(公務員)に見えないね、営業マンかと思ったよ」と言われたことがある人は、営業職としての適性があります。もし転職活動をしていて「あなた、営業どうですか?」と言われたら、清水の舞台から飛び降りるつもりで、チャレンジしちゃいましょう。

このような感じで、ゆるく営業について書いていきます。今日はこれで終わります。今後も少しずつ書き進めていきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。